反動

映画「シャーロットのおくりもの」

もう1カ月ぐらい前の話だが、DVDを借りに駅前のレンタルショップに行ったら、閉店していた。確か3月か4月にお金を払って更新したはずなのにちょっとヒドいな、と思ったが、諦めて近くの171号線沿いにできたレンタルショップに入会。以来時間を見つけてはDVDを借りて見るようになった。現在財布の中身が薄い自分にとって、新作が195円という値段もありがたい。今週末は「ブロークバック・マウンテン」と「シャーロットの贈り物」を見た。

TENを卒業した頃からポッドキャストを聞くようになって、英語に触れる時間は増えたが、逆に映画に触れる時間は極端に減った。通勤もしなくなったので、洋書を読む時間もない。ちょっとそういう反動がきたのか、先月辺りからは洋書を何冊かまとめて読んだりもした。

自分の性格だと思うけど、1つの事をずっと続ける力がないんだろうなあ。生活を続けていくうちにプライオリティが変わってきて、色んな事を淘汰していかなければならないんだけど、ある時ハッと気付いて、思い出したように過去の習慣を追いかける。こんな事をよく繰り返しているような気がする(笑)。

みんなそんな経験、ない?


第3回リユニオンのお知らせ

BBQだぜい!

皆様、ご無沙汰してます。先程メールでもご連絡させて頂きましたが、第3回Oクラスリユニオンとして、BBQの開催を予定しています。

日時:5月26日もしくは6月2日(土)← 参加できる方の多い方で決めます
場所:G宅(阪急北千里駅徒歩7分)
時間:11時駅集合18時解散予定

材料その他は当日駅前のスーパーで買いますので、手ぶらで気軽に来て頂ければ大丈夫です。家族やお友達を連れての参加も歓迎ですよ。雨天決行しますが、ひどい雨の場合は室内に切り替えて、粉もの大会(お好み焼き、タコ焼き)に切り替えるのもありかと思ってます。

細かな事はまだ決めてないので、何かリクエスト等があれば遠慮なく言って下さいね。

では、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

パリからの便り

エッフェル塔より

今朝、ヨーロッパを旅行中のウルサラさんからメールがきました。元気いっぱいの彼女の姿が見えるようで、思わず笑ってしまったのですが、みなさんにも読んでもらおうと思って、以下にそのまま引用します。

彼女、ほんと素晴らしいですね。

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今は、1日旅行でパリの友達にいます。

1月17日よりローマに入り、一日見物し、ナポリへ渡りそこからフェリーでカプリ島に渡りました。青の洞窟がどうしても見たかったので2日宿を取りました。洞窟の入り口がないでないと入れないのですが、冬なので海が荒れており、粘った結果、帰る3日目にして洞窟内に入れました。

ナポリから寝台車でミュンヘンに行き、2泊YHに宿泊し、昼間はぶらぶら町をうろつき、夜はYHの旅行客と飲んだり、朝までずっとカードゲームをして楽しく過ごしました。そこからテーゲルンゼーという田舎へ移動し、友達を訪ねました。ダミアンとその嫁のエヴァです。ダミアンは7年前に東ドイツの大学のサマーコースにいっていた時の友達で、ポーランド人です。二人で雪山登山し、頂上から木橇で滑って遊んだり、3人で温水プールで遊んだりしました。

その後、また語学学校で知り合った日本人の女の子が結婚して妊娠したので、陣中見舞いに別の都市へ寝台列車で移動。だんなさんのお兄さんにベルギーへバイクでつれていってもらうなどして一週間ほどデゥーレンに滞在し、ふるさとミュンスターという田舎に戻ってきました。

今日はフランス人の友達とお茶するため、また寝台車でパリに着、明日ミュンスターに帰ります。ママとケ−ゲルンというボーリングに似た遊びなんかをしながらぶらぶらしています。

16日、できたら参加したいですが、帰着時間によるので。。。
また、連絡しますね。では!

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早く元気なウルサラさんに会いたいです。ハート

今日からは過去形で

ブロッケン現象

就職活動支援センターでのオリエンテーションの後、TENに顔を出した。終了式の時にはスタッフの方々に充分お礼もできなかったし、先生方にも会いたかった。そしてそれ以上に、新しいクラスに興味があった。

ドトールで昼御飯を食べてたら、ちょうど店の前をヤン先生とコニー先生が通りかかる。2人と話すと今日は入校式だけだったようで、もう帰るんですよ、とのことだったが、みんなの事を気にしていたなあ (連絡してあげて下さいね)。

聞くところ、今度のクラスは男性が6人だそうな。それだけでも随分雰囲気が違うだろうね。どんな人たちなんですかと訪ねたら、「ちょうどGさんとオーティスさんの中間の、普通の人たちですよ」 とヤン先生。う〜む。誉められたのか、けなされたのか。。。

でも新学期なんだよねえ。

新しい学期が始まったという事が、改めて時間が進んでいるという事を思いださせてくれる。そう。今日から新しいクラスでは、僕たちの事は過去形で語られる。

カウンターのところでスタッフの方と話していると、教材費を払いにきた女の子がいた。受け取った領収書を確認している彼女は、10月の自分だ。期待と不安がいっぱいで、緊張して。そして少しぎこちない挨拶を僕にして、彼女はTENを出た。

心配しないで。きっと人生が変わるような出会いがあなたを待っているから。

そう言える自分が、何だか誇らしかった。

ファンダンゴ

映画 「ファンダンゴ」

少女漫画を興味を持ちだしたのは小学生の頃だ。いがらしゆみこの「キャンディ・キャンディ」に惹かれて、なかよしを買い始めたのが最初だが、中学の頃には、別冊マーガレット・別冊フレンド・ララ・プチフラワーといった月刊誌を読みあさっていた。自分は特に槇村さとるが好きで、他にも萩尾望都、竹宮恵子といった漫画家にも大きく影響を受けた。

くらもちふさこのコミックから、そのまま出てきたような人だな。

初めてヘザーさんを見た時、自分はその事を思い出した。長い髪をかきあげる癖。クスクス笑う時のしぐさや彼女の持つ柔らかな女性らしさに惹かれて、すごく興味を覚えた。どんな人なのかな。おとなしいんだろうか。もしかしてメルヘンが好きだったりして? 自分の中で妄想が始まる。

でも予感はあった。

ようやくクラスにも慣れた頃、ヘザーさんが毒を吐き始めたと言った人がいた。確かに自分も少し驚いた事がある。貸していた「イングリッシュ・ペイシェント」のDVDを返してもらった時の事、感想を聞くと、彼女はこう言った。

「私ね、何であの映画が2時間あるのかわからない」

おいおい。仮にもアカデミー賞12部門ノミネート、うち監督賞・作品賞を含む9部門受賞だぜ。

「時間の無駄よ」

僕はあっけに取られ、みんなは大笑いした。

でも、それが全く嫌な感じがしないのだ。普通そこまで言われると、ちょっと引いてしまったりするものだが、彼女が言うと、なんだかそんなふうに考えるのが楽しくなってしまって、一緒に笑っている自分がいた。

昔、イングリッシュセッターを飼っていた事がある。成犬になってからはそんな事はなかったが、子犬の頃はかまってやらないとよくガブッとふくらはぎを噛まれたものだ。注意を引くには充分な痛さなのだが、決して傷つけようとしているわけじゃない。そして噛んだふくらはぎを離さずに目だけがじっとこちらを見ていた。怒られるかな。それともかまってくれるかな。自分はそんなヘザーさんを感じていた。そして彼女は、僕が笑うとホッとして、噛んでいたふくらはぎをそっと離した。

ヘザーさんには2人の彼女が存在する。みんなは、底抜けの明るさと独特の感性を持ち合わせた方の彼女に目を奪われていたと思うが、むしろ自分は、少し臆病で、人の気持ちを思いやる方の彼女が好きだった。それは自分がそんな彼女を必要としていたからかもしれない。

突然だった。「Gさんはいい人なんだから、あまり悩まなくていいのよ」

TENでの楽しい学校生活にありながら、自分には色々と悩んでいた時期があった。やろうとしていた事がうまくいかなかったり、自分の意図とは離れて人を傷つけたりするような事があったりして、極度の不信に陥っていた。その空気を読んでか、誰も声をかけてこない。イライラして、クラスメートに八つ当たりしそうになっている自分がいた。

でも、彼女のこの言葉を聞いた時、本当に救われたのだ。ずっと自分の中で固まっていた息を吐き出す事ができた。全くそんな言葉をかけてもらえるなどと思ってもいなかったのに、彼女の言葉は、お日様のひかりをいっぱい吸ったあたたかいざぶとんのように、温かく僕を包んでくれた。

そんな彼女も、もうすぐ結婚しちゃうんだよね。

相手は外国の人だと聞いた。自分の経験から言っても国際結婚は大変だったりする。文化が違うと分からない事が多いし、周りからのサポート、特に家族であっても分かってもらえないといった事も少なくない。TENの後半、彼女にため息が多かったように思えるのも、もしかするとそんな事が関係しているのかもしれない。

彼女は賢すぎるんだろうね。自分の言葉によって人がどう反応するのかよくわかっているから、またその事を考えてしまうから、彼女は気持ちを押さえ込む。好きになればなるほど、大切に思えば思うほど、何も言えなくなってしまって、彼女の中で想いがつのる。

でも、それでいいんだよ、きっと。

「人を愛する事は、想う事だ」

映画「ファンダンゴ」の中でケビン・コスナーはこう言った。言葉や形にできなくても、その人の事を想う事が愛なのだと。映画のラスト15分、6人の主人公たちはほとんど言葉を交わさない。最後の別れでさえも、さよならさえ言わずに違う世界へと旅立っていく。

しかし言葉は交わさなくても心は伝わると、この映画を観れば信じられる。そしてそう願わずにはいられない。


幸せになるんだよ。

僕の中で想いはつのる。

みんなに会えてよかった

映画「フライド・グリーン・トマト」から

昨日でTENでの最後の授業が終わりました。

10月に初めてこの学校に足を踏み入れた時には、ここでの生活が自分の中でこれほどの意味を持つとは思っていませんでした。ですが、卒業したいま、自分は3ヶ月前の自分を思い出すことができません。それほどTENでの経験は僕を変えました。

自分は、おそらく通訳者にも翻訳者にもならないでしょう。それを目指してこれからも時間と努力を続けていくだけの余裕がない。もちろんチャンスがあれば狙っていきますが、たぶんこれからは普通の職に戻るか、教職を目指していくような気がします。

クラスの中でも英語で生きていくという人は少ないでしょう。でも、それぞれがそれぞれの道で豊かに生きていってほしい。また英語で生きていく人には、その前途が洋々たるものであってほしい。それを願ってやみません。

僕はみんなの事がほんと大好きで、できる限り色んな事ができればいいなと思っていました。みんなにこの気持ちを精一杯伝えたい。このブログもその1つの手段でした。その事に対して変に感じたり嫌な感情を持たれた方もいるかと思います。しかし、そのほとんどの人は何も言わずに僕を許容してくれた。その事を考えると、自分の心は感謝の気持ちで一杯です。

明日からどう生きていったらいいのか。これはTENから自分に与えられた最後の課題です。おそらく立ち直るまでにはしばらくかかるでしょう。でも、ここでの生活で自分感じたり考えたことを大切にして生きていこう。そう思います。

映画「フライド・グリーン・トマト」の最後のシーンで、ジェシカ・タンディがキャシー・ベイツにこう言います。

You reminded me about what the most important thing in life is.
あなたのお陰で人生で1番大切なものを思い出したわ。

Do you know what I think it is?
何だかわかる?

Friends. Best Friends.
友達よ。最高の友達。


みんなに会えてよかった。

天使の羽根を持ったカウボーイ

トム・ベレンジャー 「ラスト・オブ・ザ・ドッグマン」

ヤン先生の授業で「ちょっといい話」を考えてくる、というのがあった。どうだろう。自分は人助けをするよりも人に助けられてばっかりなので、書きたい話はたくさんある。

だが、振り返ってみると、あの時ほど劇的に人生の岐路に立たされた事はなかった。

これはその時の話だ。

96年夏、オハイオ州立大学でのサマーコースを終えたあと、そこで一緒に教えていた友達をDCまで送っていった僕は、そこから再びシアトルを目指して大陸横断の旅に出た。いくら運転が好きだとは入っても、毎日1200キロ以上の距離を5日間走り続けなければならない。1人旅としては最悪である。だが、金がない以上、仕方がない。

3日目。朝カンサスを出て、インターステート70にのった自分は一路デンバーへ向かう。その道中に見たひまわり畑は一生忘れる事ができないだろう。1時間近く走っても途切れる事のないひまわり畑。やはりアメリカは規模が違う。デンバーの街が遠くに見えてきたのは午後4時過ぎだった。市内を通過する頃にはちょうど帰宅時のラッシュアワーだ。ちょっと嫌な予感はあったが、先を急いでるんだ。そのままアクセルを踏み込んだ。

市内を走るフリーウェイは5車線。そのど真ん中のレーンで突然自分の車は動くのを止めた。何が原因だかわからない。エンジンが止まり、いくら再始動しようとしてもスターターは虚しい音を立てるだけだった。周りは時速70マイル(105キロ)以上の車の流れ。バックミラーには先程から何台もの車が自分の車に追突しかかっているのが見えている。取りあえず車をサイドに寄せなければ。本気か? こんな状況でどうやって路肩まで車を押していくんだ?

勇気を振りしぼって車の外に立ってはみたものの、足の震えが止まらない。自分の50センチ隣を時速100キロ以上のスピードで車がひっきりなしに走っているのだ。まるで、死ね、と言われているようなものだった。しかしこのまま車に留まっても、遅かれ早かれ追突されるのは目に見えている。自分は身体に残っている全ての力を振りしぼって車を押した。

路肩に車を停めた自分はAAA(ロードサービスを提供する会社)を呼んだ。場所はどこだと聞かれてもわかるはずもなかったが、できる限りの説明はし、1時間後にはレッカー車がやってきた。どこに持っていってほしいんだい、と運転手が聞いてきたが、こちとらデンバーに来たのは初めてだ。取りあえず1番近くの修理工場へ運んでくれ。そう言った。

「今日はもう6時だから大抵の修理工場は閉まっちまってるよ。しかも週末だから、修理は月曜までお預けだな。」

耳を疑った。

「月曜までにシアトルに戻らなくちゃならないんだ。」

そう。自分にはどうしても戻らなければいけない理由があった。

「そりゃ災難だったな。でもこの車じゃ無理だぜ。」

理由。それはグリーンカード(労働許可証)の面接審査が月曜だったのである。面接の日にちを延期してもらうにはもう遅い。飛行機も1週間以上前の予約がなければ大抵フルプライスを払わされてしまう。たぶんデンバーからだと10万円近い金額になるだろう。グレイハウンドは安いが時間もかかる。それよりもここまで修理した車を取りに戻るという事が考えられなかった。面接が終わったあとの火曜日にはアパートを引き払ってロサンゼルスに引越す手はずになっていた。車がなければ、引越す事もできない。

ここに進退窮まったのである。

僕は車をレッカー車から降ろすように頼んだ。

1時間ほどエンジンを止めていたせいか、車は時速30マイル(50キロ)ぐらいでは動くようになっていた。仕方がない。ここからワイオミングへ向かおう。その途中の町のどこかで開いている修理工場を探すしかない。そう考えて北へ車を走らせながら、修理工場のありそうな大きな町ではフリーウェイを下りて人に尋ねた。しかし、レッカー車の運転手が言っていたように、開いている修理工場を見つける事はできなかった。

ワイオミングへの州境を超えたところで、再び車は動かなくなった。僕は本当にどうしてよいかわからず、取りあえずもう1度AAAを呼ばなければと、近くのフリーウェイの出口へ歩いた。悔し涙が頬をつたってあとからあとから流れ落ちた。

電話を借りるため入った近くのレストランで、ダメもとでとマスターに聞いてみた。この辺にある修理工場を知らないかな。

「そこのガソリンスタンドの裏が修理工場だよ。多分まだ開いていると思うけど。」

その大きな修理工場には、見たこともないような大きなトレーラーが何台も並んでいて、その中で1人、ちょうどカウボーイのような格好をしたメカニックがトラックの点検をしていた。そんな彼を捕まえて、僕は必死になって事情を説明した。

「とは言っても、うちはトラック専門なんでね。」

その言葉に拒絶に似たものを感じて、僕は下を向いてしまった。彼は続けてこう言った。

「まあ、同じ車だからな。持ってきてみなよ。」

僕が押してきた車を、彼は1時間半もの間、みっちり見てくれた。必要な部品がないかもしれないぜ、と言いながらも、フューエルフィルターやプラグといった部品を交換していく。そしてついに僕の車は蘇った。

彼が請求書を出してきた時、覚悟はしていた。部品代はともかく1時間半の手間賃が安かろうはずがない。

請求書には、正確に部品代24ドル95セントとだけ書いてあった。

「普段一般車を取り扱う事がないから、いくら請求したらいいかわからないんだよ。」

彼は少し照れた顔で言った。

「それにさ、困っている奴がいたら助けるってのが、俺たちカウボーイってもんだろ。」

そう。ワイオミングはカウボーイの州なのだ。

僕は何と言ったらいいかわからなくて、ただ無理やりに持っていた20ドル札何枚かを彼のポケットに突っ込み、彼の両手を握りしめた。

日曜の夜、僕は無事シアトルにたどり着いた。月曜日には面接も受け、火曜日にはカリフォルニアに向かって出発し、水曜の夜には、しばらく住む事になっていたロサンゼルス郊外のラ・カニャーダの町に着いた。僕の新しい生活が始まったのだ。

ロサンゼルスでの生活が少し落ち着いてから、僕は彼にカードを送った。マルボロのCMに出てきそうな、カウボーイの写真のやつだ。

カウボーイの背中についた白い羽根は、僕が書いた。

僕に死ぬ権利を下さい

黒澤 明 「生きる」

今日はTENでの最終プレゼンテーションの日でした。前回のようなプレッシャーはなかったですが、トリだという事もあってかなり力は入っていたと思います。結構時間をかけてリサーチしたり原稿を書き直したりした事もしたので、思い入れもありましたしね。

自分が選んだ「安楽死」というテーマは、クラスで扱うには少し重かったかもしれません。実のところ、最後の最後まで「男性と女性の言葉の違い」を扱った、社会言語学の話に変えようか迷っていました。でも、自分自身「死」そのものを考える機会がかなり若くしてあった事と、臓器移植等のプレゼンについてのみんなの反応をみて、敢えてチャレンジしました。

自分は病気で大学を留年したんですが、その時期に柳田邦男、立花隆、大江健三郎といった人の本を読みあさっていました。卒論でも「死に行く者たちへの文学」というタイトルで吉行淳之介論を書いたりして、それ以来ですかね。「死ぬ」という事を明確に意識し始めたのは。

そう考えると自分が一番扱いたかったテーマだったような気がします。ただ自分の意図がみんなに伝わったかどうかはちょっと?わかりませんけど :)

配布した資料にも書いておきましたが、TIME誌に載ったフランスのヴァンサン・アンベールの話は読まれておいて損はないと思います。これに関する日本の記事がほとんどないんですよね。個人的なブログとかに載ってはいるんですが、何か恣意的に外されているとしか思えないほど日本では報道されていません。以下に自分の見つけた関連記事のURLを記しておきますが、もしまた何か関連記事を見つけられたら教えて下さい。

TIME誌 「The Debate Won't Die」
イリフネットブログから 「死ぬ権利を要求します」
イリフネットブログから 「末期患者の権利を認める」

授業・終了式を含めて、あと3日ですね。プレゼンが終わったのでかなり気が抜けてしまったような感じですが、最後まで頑張っていきたいと思います。


SMタクシーに乗った優等生

深津絵里 インテルCM

フットボールアワーのネタに「SMタクシー」というのがある。自分も前に1度しか見た事がなかったのだが、あまりの破天荒さに大笑いしたのを覚えている。確かM−1グランプリに輝いたのもこのネタだったはずだ。

先日その事をふと思い出し You Tube を探してみた。久しぶりのご対面となったが、いま見ても岩尾の演じるSM運転手のキャラがほんと際立っている。こんなタクシーに乗りあわせたらどうなるだろう。

そう、TENのクラスメートを乗せたら。。。

例えば、スーザンさんの場合:
「おだまりっ! ここは英語を練習する場所じゃないんだよ!」と岩尾に一喝されてしまう。

イレーヌさんの場合:
「前は赤信号だよ。止まって欲しいかい。じゃ、ブレーキを踏んで下さいとお言いっ!」
「お願いですから、ブレーキを踏んで下さい」
「聞けないねえ」
「神様 。 。 。」

ウルサラさんの場合:
「どうだい。アクセルを踏まれてるのはどんな気分だい。もっと思いっきり踏んで欲しいかい」
「あ、もっとグリグリっとお願いします」 あれっ?

こうやって勝手な妄想を膨らませるのは楽しいのだが、でも、自分が1番このタクシーに乗せたいのは、メラニーさんなんだよなあ。

メラニーさんは優等生を絵に描いたような人だ。外大出身の彼女の語学力はクラスでもずば抜けているし、努力も怠らない。先日もコニー先生の授業で「Tell me about yourself」という課題があったが、ほんとパーフェクトな発表で驚かされた。聞けば朝4時半までかかって準備してきたと言う。決して自分から目立とうとするタイプではないが、誠実でいつも好感が持てる。クラスメートの中でも数少ない、英語を生業としていく人だろう。

そんな彼女を見ていると、いつもいじりたい衝動に駆られる。崩れた彼女が見たくて色々仕掛けてみるものの、全くといってよいほど隙を見せてくれない。この間も彼女の好きなフレディー・マーキュリー(元クイーンのボーカル)から何とか突破口を探ってみたものの、玉砕した。この優等生、なかなか手強い。

自分が彼女をいじりたくなるのには理由がある。それは彼女の完璧さに一種の危うさを感じているからだ。こんな風に書くと、いったいお前は何様のつもりだと怒られてしまいそうだが、彼女を見ていると昔の自分を思い出さずにはいられない。

彼女のプレゼンの話に、カナダに留学した際、レストランで注文したつもりのものと全く違うわけの分からない料理を出されて全部食べた、というのがあった。みんなは驚いていたが、そうかな。自分でも間違いなくそうしただろうな。そう思っていた。そういう風に育てられたのだ。人から出されたものは全部食べなさい。それが礼儀というものですよ。だから自分などは人の家にパーティーに行っても落ち着かない。人を世話をしなければならない欲求に駆られて、いつも大半の時間をキッチンで過ごす事になる。

授業での通訳練習の時も、もっともっと実力があるのに、思ったようにいかずにもどかしさを感じている彼女がいる。8割方わかっていても、あとの2割が出ないからとためらってしまう。間違ってもいいから適当に間を埋めてしまえればいいのに、みんなに笑われたらそれを楽しめばいいのに、彼女の中でブレーキがかかる。リスクを負う事を恐れなければ、彼女はもっと伸びるだろう。いや、それよりも大切なのは、彼女にもっと笑顔が増えるだろう。

89年の映画に「バックマン家の人々(原題:Parenthood)」というのがある。試行錯誤を繰り返しながら子供を育てていく家族の様子を描いた佳作だが、その中でおばあさんが人生を遊園地の乗り物に例える場面がある。

"When I was 19, grandpa took me on a roller coaster. Up...down. Up...down. Oh, what a ride! I always wanted to go again. It was just interesting to me that a ride could make me so frightened, so scared, so sick, so ... so excited, and so thrilled all together. Some didn't like it. They went on the merry-go-around. That's just goes around. Nothing. I like the roller coaster. You get more out of it."

「私が19歳の時、おじいさんがジェットコースターに連れてってくれたわ。上ったり下りたり、上ったり下りたり。なんて楽しかったのかしら。いつもまた行きたいって思ってた。ジェットコースターに乗るのは、すごく怖いし、気分も悪くなるけど。。。ほんと興奮して、全てを楽しむ事ができたの。その事が面白いなって。ジェットコースターが嫌いな人もいたわ。彼らはメリーゴーラウンドに行ったの。でもメリーゴーラウンドはくるくる回っているだけ。それだけなの。私はジェットコースターが好き。もっと楽しむ事ができるもの。(G訳)」

僕の妄想の中のメラニーさんはブレーキの壊れたジェットコースターだ。彼女に通訳を頼めば、僕の悲しい話にみんな大笑いし、ただの取扱説明のところでみんな感動して涙を流す。通訳している内容よりも彼女の作り話の方が面白くて、みんなそちらの方を聞いている。そして彼女自身も自分の話が可笑しくて、通訳の途中で大笑い。そんなメラニーさんを見て、もう通訳なんかどうでもよくなって、思わずつられて笑っている自分がいる。

妄想の中のメラニーさんは、いつも自由だ。そしてそんな妄想をするのは、僕が彼女の笑顔をもっと見たいと思っているからなのだろう。

そんな彼女を自由にして

SMタクシーに乗せてあげたい。

どんな声が聞こえるだろうか。

聞こえてくるのは案外彼女の優しい笑い声かもしれない。

光のルネッサンス

光のルネッサンス 中ノ島公会堂

今日、イレーヌさん、スーザンさん、ナディーヌさん、キャシーさん、ティナさんといったメンバーと中ノ島の光のルネッサンスを見に行ってきました。途中寄ったベーカリー「Painduce」にはオルニーさん、メラニーさん、オラクルさん、といったメンバーも一緒に立ち寄って、普段教室の外で会う事にない人たちと楽しいひとときを過ごす事ができました。

光のルネッサンスをひと通り見て、堂島プリンを買った自分たちは、イレーヌさんが見つけてきた北浜駅近くの「Robinson」で食事。感じもよくて、なかなか良かったです。クーポンも使えたので、結局1人1300円ぐらいで済んだかな。イレーヌさん、ありがとう。

もう遅いから帰りますか、と話していたら、スーザンさんの提案でもう1度光のルネッサンスへ。本当は最初行った時間に見れなかった中ノ島図書館のタペストリーを見にいったんですが、ちょうど10時から光と音を使った空間演出のリハーサルに行き当たって、それを楽しむ事ができました。ほんと嘘のようなタイミングで、改めてスーザンさんの持った強運の星を感じました。すばらしい。

さあ、もう明後日からラスト1週間です。頑張りましょう。

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