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The Year of the Rabbit


ここ数週間、中東の情勢が大変なことになっている。チュニジアに始まった争乱が、いつのまにかエジプトやバーレーン、リビアにも飛び火して、大きなムーブメントになりだした。今日入ったニュースだと、カダフィが反政府分子を爆撃するように命じたという話が伝わってきて、これからまた多くの血が流されるのかと思うと心が穏やかでない。

近くの大学にきている留学生の友達にもエジプトやリビアから来ている連中がいて、彼らの気持ちを思うとほんと心が痛む。報道されているデモで行進する人や傷ついたり死んだりしている人は彼らの身内であり、友達である。遠い東洋の国でわずかに入ってくる情報をたよりに、固唾を飲んで状況を見守っているだろう。

今日、ここで紹介する話はいまの情勢とは何の関わりもないが、友達のエジプト人留学生の話だ。彼はここの大学の医学部にきていて、ちょうど1月程前、たまたま近くのコーナンでバッタリ行き会った。ここしばらくジムで見かけていなかったので、「調子どう?」などとお互いのことを聞いたりなどした。

彼は店に息子さんを連れてきていて、聞いてみると息子さんの誕生日のプレゼントを選びにきたのだと言う。小学生になった子供さんにペットを飼って、毎日世話をしたり楽しい時間を過ごさせてやりたいとのこと。ペット選びに手を貸してくないかと言われたので、一緒にペットコーナにお伴した。

何か目当てのものがあるのかと聞くと、犬を買おうかと考えているとのことだったが、「でも、ひとつ問題があるんだよ」と言う。どうしたんだと聞くと、春にエジプトに戻る予定で、おそらく一緒に連れて帰ることができないと思う、ということだった。「それじゃ、大抵のものはダメじゃん」と僕が言うと、「そうなんだ」と少し悲しそうな顔をした。「でも、息子にペットを買ってやると約束したんでなあ。。。」

じゃあ、魚か亀でも買って、エジプトに帰る際には学校に寄付でもしたらどうだと言うと、それもあまり乗り気でなさそうだった。う〜ん、難しい。。。

そのまましばらく店内をうろうろしていると、

「ちょっと」

と声をかけられた。振り向くと、彼はあるカゴを指差している。

「こいつは何でこんなに大きいんだ?」

見ると、中にはウサギが入っている。お世辞にもあまりかわいいとは言えない容貌で、運動があまりできていないせいか、かなりのメタボである。おそらく買い手がつかないままに大人になってしまったのだろう。

そのことを彼に伝えると、「これにしようかな」と言う。ああ、やっぱり帰国の際に学校にペットを寄付するという僕の提案を採るつもりなのかと聞くと、違うと言う。

「これなら食べていけるからね」

。。。確かに。

中東やヨーロッパは結構ウサギを食べるんだったよね。

でも、大事にしていたペットをある日食べてしまうというのは、息子さんにとってショックにならないか? と聞くと

「じゃ、息子を呼んで聞いてみよう」

と、少し離れたところで犬と遊んでいた息子さんを呼んだ。このウサギはどうだと聞くと、彼は一言。

「う〜ん。かわいくないけど、美味しいかも」

さて、このウサギの運命やいかに。
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